司法書士試験の試験のレベルは?

司法書士試験のレベルはどれくらいでしょうか?

 司法書士試験はかなり難易度の高い試験です。合格率は毎年3%弱しかありません。合格率のみの比較だと、最難関といわれる司法試験とほぼ同様の難易度と言えます。司法書士は数ある資格の中でもかなり魅力的で人気があるので、司法書士試験の難易度が高いのも当然だと思います。それに加えて、司法試験を断念した人が司法書士に方針転換することも少なくなく、そのことが難易度に拍車をかけている面もあるようです。司法試験の勉強をしていた人等とも競争しなくてはならない、難しい試験であるということは認識しておきましょう。

 しかし、難しいからといって、敬遠したり、萎縮したりして諦めてしまうのはもったいないです。司法書士試験は正しい勉強法でしっかりと勉強すれば受からない試験ではありません。予備校等には司法書士試験のノウハウが蓄積されていますし、勉強法も確立されています。司法書士試験は知識、暗記重視の試験なので、2年か3年、根気強く頑張れば、合格できない資格ではないと思います。頑張れば頑張っただけ結果がついてくる試験と言えるでしょう。

 司法書士試験は近年、合格数が増える傾向にありますが、合格率はほぼ横ばいです。大幅に増大しています。合格率も低下しており、難易度は上がっています。司法書士の業務も増え、司法書士の資格としての魅力はますます増大しています。

 合格基準についても触れておきます。
 合格基準は年によって違いますが、法務省発表の平成17年の筆記試験の合格基準を紹介します。

 筆記試験合格点 満点262点中203.5点以上

 ただし、筆記試験のうち、午前の部の試験の多肢択一問題については満点105点87点に、午後の部の試験の多肢択一問題については満点105点78点に、午後の部の試験の記述式問題については満点52点中25.5に、それぞれ達しない場合には、それだけで不合格とされた。このことから、筆記試験合格には8割以上の正解率が必要なことが分かります。また、試験は午前の部と午後の部に分かれているのですが、全体で合格点をとったとしても、午前の部と午後の部で基準点に達しなかった場合は不合格とされています。全ての科目で、満遍なく点数を取る必要があるのです。参考として、過去数年の受験者数、合格者数、合格率を紹介しておきます。

[平成13年]
 受験者数/ 23,190人 合格者数/ 623人  合格率/ 2.7%
[平成14年]
 受験者数/ 25,416人 合格者数/ 701人  合格率/ 2.8%
[平成15年]
 受験者数/ 28,454人 合格者数/ 790人  合格率/ 2.8%
[平成16年]
 受験者数/ 29,958人 合格者数/ 865人  合格率/ 2.9%
[平成17年]
 受験者数/ 31,061人 合格者数/ 883人  合格率/ 2.8%

平成17年の合格者のデータです。

平均年齢 31.59歳  
最低年齢 20歳  3名
最高年齢 65歳  2名

合格者の平均年齢は30歳を超えており、学生よりも社会人が多く挑戦している試験だと言えるでしょう。

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