司法書士試験の合格後は……
司法書士試験に合格しただけでは、司法書士の業務を行うことは出来ません。司法書士の業務を行うには、司法書士会に入会し登録することが必要です。 そして、事務所を開き、開業します。司法書士の資格を取ったからといって即稼げるわけではありません。むしろ、行政書士試験に合格して司法書士の資格を取ってからの営業やネットワーク作りなどで顧客を獲得する努力のほうが重要です。
司法書士試験に合格しても司法書士として働いたり、開業したりすることに不安を抱く人もいると思います。試験勉強で培った知識だけでは、開業して司法書士としてやっていくのに不十分なのは言うまでもありません。日本司法書士会連合会では、新たに司法書士となる資格を有し、司法書士として登録しようとする人を対象に新人研修を行っています。新人研修によって、実務上必要な知識などを学べるので、開業しやすくなっています。
なお、2003年から司法書士に簡易裁判代理権が付与されましたが、司法書士が簡易裁判所訴訟代理権を取得するためには、司法書士試験に合格するほか、簡裁代理能力認定考査に合格する必要があります。予備校によっては、簡裁代理能力認定考査に合格するための講座を設けているところもあります。司法書士試験に合格し、簡裁代理能力認定考査を受けたいと思っている人は、このような講座を受けてみるのもいいかもしれません。