法科大学院(ロースクール)は社会人が目指すことは可能か?
新司法試験になって、社会人が新司法試験を目指すことは大変厳しくなりました。なぜなら、新司法試験の受験をするためには、ロースクールに通い、ロースクールを修了する必要があるからです。旧司法試験では、働きながら司法試験予備校に通ったり、通信講座で勉強することも可能でした。しかし、働きながらロースクールの勉強をし、合格して、入学することは可能でも、働きながらロースクールに通うことはほぼ不可能です。アルバイトならともかく、正社員として働きながら、ロースクールという法科大学院に通うのは相当厳しいと言わざるを得ません。従って、社会人がロースクールに入り司法試験を目指す場合、仕事を辞めることを念頭におかなくてはならないと思います。
ただ、働きながらロースクールに通う方法が全くないわけではありません。夜間コースのあるロースクールに通うことで、働きながらロースクールの課程を修了することが出来ます。夜間のロースクールとしては、大宮法科大学院、筑波大学ビジネス科学研究科法曹専攻(筑波大学法科大学院)などがあります。大阪学院大学法科大学院も、夜や土日を中心としたカリキュラムが組まれています。
働きながらロースクールに通うのはかなりきついと思います。相当の覚悟を持って勉強する必要があるでしょう。また、夜間の法科大学院は数が少なく、入学するのも難しい場合が多いです。
今後の課題として、夜間の法科大学院の増加や、通信制の法科大学院の整備などに期待したいです。