行政書士試験のレベルは?
行政書士試験のレベルはどれくらいでしょうか?
実は、法律系の資格の中では難しいほうではありません。法律を大学で真剣に学んだ人であれば、さほど勉強しなくても受かることも可能です。合格することよりも、合格後の実力が問われる試験であることは間違いないです。
ただ、近年、受験者数が大幅に増大しています。合格率も低下しており、難易度は上がっています。行政書士の認知度が上がり、行政書士の業務が増え、以前よりも行政書士の資格としての価値や魅力が上がってきたてことが要因ではないかと思います。また、かつてあった論述試験が2000年試験からなくなり、試験を受けやすくなったことも受験生増大・難易度アップの要因のひとつだと思います。
いずれにせよ、ここ数年、受験生増大と難易度アップの傾向にあり、その傾向は今後も続いていく可能性が高いです。行政書士試験は、かつてのように簡単で受かりやすい資格ではなくなっていると思います。
合格基準についても触れておきます。
合格基準は毎年試験後に発表されるのですが、概ね60%の得点率が合格基準になっています。ただし、法令等、一般教養の各科目がそれぞれ50%を超えていなくてはなりません。2006年度からの新試験でもこの基準が踏襲されるかは不明ですが、一応の目安にはなると思います。
参考として、過去数年の受験者数、合格者数、合格率を紹介しておきます。
[平成13年]
受験者数/ 44,446人 合格者数/ 6,691人 合格率/10.96%
[平成14年]
受験者数/ 61,065人 合格者数/12,894人 合格率/19.23%
[平成15年]
受験者数/ 81,242人 合格者数/ 2,345人 合格率/ 2.89%
[平成16年]
受験者数/ 78,683人 合格者数/ 4,196人 合格率/ 5.33%
※平成17年度試験は終了しましたが、合格発表はまだされていません。平成18年(2006年)
1月19日に発表される予定になっています。