ビジネス実務法務検定とは
ビジネス実務法務検定とは1998年に東京商工会議所によって創設された民間資格です。現在では全国各地の商工会議所で受けられます。ビジネス実務法務検定は「ビジ検」と略される場合もあります。
ビジネス実務法務検定は独立開業を目指すための資格ではなく、就職転職のためのキャリアアップに役立つ資格です。現代社会においては、法的リスクに備えたり、法的紛争に巻き込まれた時に対処したりすることは企業経営にとって非常に重要です。こうした企業法務を担う人材への企業のニーズに応えるために東京商工会議所によって創設されたのが、ビジネス実務法務検定なのです。その意味で、ビジネス実務法務検定は就職、転職、キャリアアップに直結していると言えるでしょう。
ビジネス実務法務検定は使える資格でしょうか?確かに、企業が採用の際に、ビジネス実務法務検定をどの程度重視しているかは必ずしも公表されていない場合もあり、はっきりしない面もあります。しかし、企業の法務部等に就職する際に有利であることは間違いないでしょう。実際、ビジネス実務法務検定試験を人事異動や採用の際の能力評価の参考にする企業が増えているようです。1998年に始まったばかりでまだまだ歴史が浅い資格ですが、商工会議所が実施する資格試験ですし、今後ますます重要性が高まっていくのではないでしょうか。
実際に仕事をしていて資格が必要になった人は勿論、出題範囲が法学部で受ける講義と重なっているので、法学部の学生で民間企業への就職を考えている人にもお勧めしたい資格です。また、行政書士や司法書士へのステップアップのための橋頭堡としてもお勧めしたい資格です。受験科目が重なっているのは勿論、法学全般について力がつく資格だからです。
なお、類似の資格として法学検定試験があります。法学検定試験は、財団法人日弁連法務研究財団と社団法人商事法務研究会が主催し、法学検定試験委員会が実施している検定試験です。